Introduction
本稿では、Visual C++ を使って、CUDA Toolkit を含む OpenCV Library を次の手順で作成します。
- CUDA Download & Install from NVIDIA
- CMake Configuration for CUDA
- Visual C++ Build
それでは、参りましょう。
CUDA Download & Install from NVIDIA
CUDA ToolkitはOpenCVのCUDA Optionで必須項目として要求されています。
NVIDIAのサイトにアクセスしてCUDA Toolkitの実行ファイルをダウンロード&インストールします。
NVIDIA CUDA Toolkit: https://developer.nvidia.com/cuda-toolkit
メニューに沿ってインストールしましょう。僕の場合は「exe(network)」でインストールしました。
CMake Configuration for CUDA
OpenCV_Contribモジュールがインストールされていることを前提に、CMake設定項目を列記します。CMakeの使用方法はCMake Program Setting for OpenCVを参照ください。
CMake Configuration for WITH Section
先ず、「WITH」項目で「WITH_CUDA」にチェックを入れて、「Configure」をクリックすると、「WITH」項目は以下の様に設定されています。
WITH: (以下の項目にチェック) WITH_CUDA
WITH: (以下の項目にチェックが入っているはず) WITH_CUBLAS WITH_CUDNN WITH_CUFFT
CMake Configuration for BUILD Section
また、「BUILD」項目は以下の様に設定されています。
BUILD: (以下の項目にチェックが入っているはず) BUILD_opencv_cudaarithm BUILD_opencv_cudabgsegm BUILD_opencv_cudacodec BUILD_opencv_cudafeatures2d BUILD_opencv_cudafilters BUILD_opencv_cudaimgproc BUILD_opencv_cudalegacy BUILD_opencv_cudaobjdetect BUILD_opencv_cudaoptflow BUILD_opencv_cudastereo BUILD_opencv_cudawarping BUILD_opencv_cudev
CMake Output Section
CMakeアウトプットの「NVIDIA」項目は下記の様に認知されます。
NVIDIA CUDA: YES (ver 11.1, CUFFT CUBLAS) NVIDIA GPU arch: 35 37 50 52 60 61 70 75 80 86 NVIDIA PTX archs: cuDNN: NO
CUDNNはチェックが入っていますが、インストールされません。ビデオカードとCUDA Toolkitの間の問題もあり、現状では対処出来ませんので今後の課題とします。
今回は、この設定で「Generate」->「Open Project」をクリックして、Visual C++を起動します。
Visual C++ Build
OpenCV LibraryのビルドはVisual C++ Compilation for OpenCV Libraryで解説された方法で行えます。
今回は、Visual C++を起動して直に「ソリューションのビルド(B)」を行いました。構成マネージャーから「INSTALL」をチェックして、再度「ソリューションのビルド(B)」を行う事になりますが、エラーの有無が確認し易いです。
ビルドには「Debug」と「Release」モードで各2時間20分程、全部で4時間40分程掛かりました。時間に余裕のある時にお試しください。
Conclusion
如何でしたか。本稿では、Visual C++ を使って、CUDA Toolkit を含む OpenCV Library の手順を紹介しました。最後までお読みいただき、ありがとうございました。