Qt / Qt Creator

Qt WebEngine Installation

Introduction

本稿では Qt WebEngine の Windows 10 インストールと設定について、以下の通り述べます。

  • Qt WebEngine Overview
  • Follow-ups for Qt Build Configure Errors
    • LLVM/Clang Configuration
    • Python version 2 Configuration
    • Wayland-EGL and QtWebEngine DevTools
  • Building Qt 5 again

 Qt WebEngine は Qt 5 のパッケージに含まれておりますが、前稿の Qt 5 Build記事においてビルドに失敗しております。本稿では、その Follow-up として挑戦致します。それでは、参りましょう。

Qt WebEngine Overview

Qt WebEngine はダイナミックなWebコンテンツの領域レンダリング機能を提供します。また、そのモジュールはネイティブWebエンジンを備えていないプラットフォーム上のQtアプリケーションにWorld WideWebのコンテンツを簡単に埋め込むことができるWebブラウザーエンジンを提供します。

Follow-ups for Qt Build Configure Errors

Qt5 Build Errors を3つ通知されました。LLVM/Clang と Python version 2 のエラーは前稿の Qt 5 Build表示されたメッセージです。Wayland-EGL と QtWebEngine DevTools のエラーは本稿にて表示されたメッセージとなります。

LLVM/Clang Error Message:
WARNING: QDoc will not be compiled, probably because libclang could not be located.
Python version 2 Error Message:
WARNING: Python version 2 (2.7.5.or later) is required to build QtWebengine.
WARNING: Python version 2 (2.7.5.or later) is required to build QtPdf.
Wayland-EGL and QtWebEngine DevTools Error Message:
Note: No wayland-egl support detected. Cross-toolkit compatibility disabled.
WARNING: Building without node.js will disable some features of QtWebEngine DevTools.

これらの3種のエラーメッセージの対処について、解説して参ります。

LLVM/Clang Configuration

Qt BuildにてQt WebEngineとQt PDFのビルドに失敗し、またLLVM/Clangの認知にも失敗していた件について、Qt5 Batchファイルの記述を変更しました。

以下が、ファイル「qt5vars.bat」内の環境変数設定コマンドラインです。

REM Setup LLVM/Clang environment setting
set LLVM_INSTALL_DIR=E:\LLVM\llvm-project\build
set PATH=%LLVM_INSTALL_DIR%\lib;%LLVM_INSTALL_DIR%\bin;%PATH%
Qt WebEngine Configure

これにより、Wayland-EGL関連事項を除き、Qt WebEngineのビルドに成功しています。

Python version 2 Configuration

前稿 Qt 5 Build でエラーメッセージで表示されてるPythonに関するメッセージにより伝えられている事は、Qt 5 のビルドには、Python version 2 (2.7.5 以降) が要求されている事です。

Python version 2 Error Message

Qt 5 のビルドには Python version 2 が要求されていますので、この時点でインストールしています。

Python version 2 のインストールに関しては、Prepare for Qt Build (Part 1)を参照ください。情報をアップデートしました。

Python version 2 がインストールされた上で、Qt 5ビルダーが Library/DLL/EXEファイルを認知する必要が在ります。これは、環境変数の設定を Qt5 Build の Batchファイル「qt5vars.bat」内で対応します。以下の4行を追記しました。

REM When compiling with Python version 2, uncomment the lines below and change <python2path> appropriately:
SET INCLUDE=E:\Python\Python27\include;%INCLUDE%
SET LIB=E:\Python\Python27\libs;%LIB%
SET PATH=E:\Python\Python27\DLLs;E:\Python\Python27;%PATH%

これで、対応できる筈です。

Wayland-EGL and Qt WebEngine DevTools

このエラーメッセージは、本稿のビルド時に発生が確認されました。

Wayland-EGL Error Message
QtWebEngine DevTools Error Message

この件に関しては、要求されている「wayland-egl」と「node.js」の理解が出来ていないので、今後の課題とします。

Building Qt 5 again

ここで、Qt 5 を再びビルドします。手順は基本的に Qt 5 Build記事の手法で行います。

先ず、以前のビルドフォルダー「qt5-build」を削除するか、移動/フォルダー名変更を行います。その後、Visual C++のコマンドプロンプトから「qt5-build」フォルダーを作成して、そこに移動し、Qt 5のBatchファイルを実行します。ここで、環境変数が整っていますので、「configure」コマンドを実行して、「nmake」コマンドを実行すると、ビルドが開始されます。

僕の場合は、17:03にビルドを開始して、翌日の0:54にビルド完了しております。ということは、ビルドには7時間51分かかっています。時間のある時に作業されることをお勧めします。

Conclusion

如何でしたか。本稿では Qt WebEngine を紹介し、インストール手順を列記しました。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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